
台風接近でデイサービスが休止|代替ケアの探し方

台風が近づくと、いつも利用しているデイサービスから「明日は休止します」と連絡が入ることがあります。仕事の予定を組み直す間もなく、親のケアをどうするか悩む方は多いはずです。結論から言うと、休止時の代替ケアは「ケアマネジャーへの相談」を起点に、緊急ショートステイや訪問介護への振り替えを組み合わせて探すのが基本です。
デイサービスの休止基準はBCP(業務継続計画)で事業所ごとに決まっている

2024年4月から、すべての介護事業所で業務継続計画(BCP。災害時にサービスを止めない・早く再開するための事前計画)の策定が義務化されました。休止するかどうかの判断基準は、気象庁や自治体の警報・暴風域の予報をもとに、事業所ごとに前日夕方に仮判断、当日朝に確定判断という流れで決めているケースが多いです。つまり休止の基準は施設によって異なるため、「うちのデイサービスはいつ休止するのか」を事前に確認しておくと当日慌てずに済みます。
代替1:ケアマネジャーに連絡して緊急ショートステイを相談する
休止の連絡を受けたら、まずケアマネジャー(介護保険サービスの利用計画を作る専門職)に電話しましょう。系列施設や提携先で数日間受け入れてもらえるショートステイ(短期入所)を手配してもらえる場合があります。特に医療的なケアが必要な方や、一人での留守番が難しい方は、早めの相談が受け入れ先の確保につながります。
代替2:訪問介護(ヘルパー)への振り替えができないか確認する

通所そのものが難しくても、自宅であれば訪問介護(ヘルパーが自宅に来て身の回りの世話をするサービス)に切り替えられることがあります。台風の程度によっては訪問介護自体も休止・時間短縮になる場合があるため、こちらもあわせて事業所へ確認しておくと安心です。
代替3:家族や地域包括支援センターにも一時的に頼る
近くに住む家族や親族に、台風の間だけ様子を見てもらえないか相談するのも一つの方法です。頼れる人が近くにいない場合は、地域包括支援センター(高齢者の介護・福祉に関する地域の相談窓口)に連絡すると、地域の緊急避難先や利用できる制度を案内してもらえることがあります。一人で抱え込まず、複数の窓口に同時に相談しておくと選択肢が広がります。
休止・再開の連絡はどんな順番で来るのか
多くの事業所では、前日の夕方ごろに気象情報をもとにいったん「中止」「短縮」「通常通り」の仮判断を立て、当日の朝に最終判断を出す、という流れをとっています。この段階の違いを知っておくと、「まだ確定連絡が来ていないから様子見でいい」のか「もう休止が決まっている」のかを見分けやすくなります。
| タイミング | 事業所側の動き | 家族側の動き |
|---|---|---|
| 前日の夕方ごろ | 気象情報から仮判断を出す | 翌日の予定を仮に組み替え始める |
| 当日の朝ごろ | 中止・短縮・通常を確定 | ケアマネジャーや職場へ連絡する |
| 台風通過後 | 安全確認のうえ再開判断 | 再開連絡を待ちつつ様子を見る |
台風が来る前にやっておくと安心な準備

- ケアマネジャー・かかりつけ医・地域包括支援センターの連絡先を一覧にしておく
- 数日分の薬と食事(水分補給できるものを含む)を用意しておく
- 停電に備えて医療機器や見守り機器の予備電源を確認しておく
停電で医療機器や見守り機器が使えなくなると困る、という場合は、あらかじめ容量に余裕のあるポータブル電源を備えておくと安心です。普段は意識しなくても、いざという時にコンセントが使えるだけで選択肢が大きく広がります。ポータブル電源(500Wh・防災向け)をAmazonで探す
台風で停電すると情報収集の手段も限られてしまうため、手回し充電やLEDライトが一体になった防災ラジオを1台用意しておくと、情報収集・灯り・スマホの充電をまとめてカバーできます。連絡先一覧と一緒に置いておくと、いざという時にすぐ使えます。防災ラジオ(手回し充電・LED付き)をAmazonで探す
これらを台風シーズンが始まる前にまとめておくと、いざ休止の連絡が来たときに慌てず動けます。特に連絡先の一覧は、家族の誰が見てもすぐ使える場所(冷蔵庫に貼る、スマホのメモに固定するなど)に置いておくと安心です。
台風の進路や休止判断は直前まで変わることもあるため、天気予報をこまめにチェックしながら、複数の相談先を持っておくことが結果的に一番の備えになります。デイサービスが休止しても、ケアマネジャーを起点に相談すれば、代わりのケアが見つかる可能性は十分にあります。困ったときは一人で判断せず、まず電話をかけてみてください。

