
お盆が明けて、来ていた家族もきょうだいも帰っていった夜。家の中がふっと静かになりました。ほっとするはずなのに、体が鉛のように重くて、しばらくソファから動けませんでした。お盆明けに介護疲れの反動が出るのは、私だけではないようです。
お盆明けの介護疲れの反動をリセットする一番の方法は、無理に元気を出そうとせず生活のリズムを整え直すことです

帰省ラッシュが終わったあとの、心のすきま

お盆の間、私はずっと気を張っていました。帰省してきたきょうだいや親戚の食事の支度、母の体調を気遣いながらの来客対応。いつもの介護に加えて、人をもてなす分の体力と気配りが上乗せされていた気がします。にぎやかな数日間は、それはそれで嬉しい時間でした。母も久しぶりに孫の顔を見て笑っていました。でも、みんなが帰ったあとにやってくるのは、達成感よりも先に、どっと押し寄せる疲れでした。
休み明けの朝、体が起き上がれなかった
休み明けの月曜日、いつもの時間に目覚ましが鳴りました。頭では「起きなきゃ」とわかっているのに、体がまったく言うことを聞きません。結局、母のデイサービスの送り出しをぎりぎりまでずらして、自分の朝食も抜いてしまいました。休み明けのだるさは、介護者にはよくあることだと、あとで知りました。でもそのときは、休みをもらったはずの自分がなぜこんなに疲れているのか、うまく理由がわかりませんでした。
そのとき感じていたこと

夜になると、スマホで「介護 疲れ 反動」「介護者 燃え尽き」といった言葉をぽつぽつ検索していました。誰かに「わかる」と言ってほしかったのだと思います。休みが明けただけなのに疲れているなんて、贅沢な悩みじゃないかと、自分を責める気持ちもありました。気持ちの切り替え方がわからないまま、ただ日にちだけが過ぎていきました。
試したこと、うまくいかなかったこと
最初は「早く元のペースに戻さなきゃ」と、休み明け初日からいつも通りの家事も介護もフルスピードでこなそうとしました。買い出し、洗濯、母の通院の付き添い、仕事の遅れも取り戻そうとして、隙間時間を全部埋めてしまったのです。結果は逆効果でした。夜も眠りが浅くなり、母のちょっとした言葉にもいら立ってしまう自分がいました。焦って元気を取り戻そうとするほど、反動は長引くのだと、このとき初めて気づきました。
気づいたこと、生活のリズムを少しずつ戻す
連休中は、就寝や起床の時間、食事の時間がどうしてもずれます。このずれが体内時計を乱し、「社会的時差ぼけ」と呼ばれる状態を招くことがあるそうです。これを知ってから、私は一気に元通りにしようとするのをやめました。朝はカーテンを開けて日の光を浴びる。朝食だけは前と同じ時間に食べる。母のデイサービスの間に、5分でもいいので外を歩く。そんな小さな習慣を、ひとつずつ戻していきました。すべてを完璧にこなそうとしないことが、燃え尽き予防のいちばんの近道だったように思います。
朝の光を浴びて体内時計を整えるという習慣は、光目覚まし時計を使うとより続けやすくなります。カーテンを開ける代わりに、決まった時間にやさしい光で目覚められるので、天候や起床時間が不規則になりがちな介護生活でも取り入れやすいアイテムです。光目覚まし時計をAmazonで探す
今、思うこと

あれから、お盆や連休のあとは「反動が来て当然」と、あらかじめ自分に言い聞かせるようになりました。休み明けにだるさを感じても、それは怠けているわけではなく、体が休みを求めているサインなのだと捉え直せるようになったのです。介護は長く続きます。だからこそ、無理にすぐ元気を出そうとしなくていいのだと、今は思っています。
反動の疲れがどっと出た夜は、蒸気の温熱アイマスクで目もとをじんわり温めるだけでも、こわばった気持ちがすこしゆるむことがあります。忙しい介護の合間でも数分でできるセルフケアとして、続けている介護者の方も多いようです。蒸気の温熱アイマスクをAmazonで探す
もしあなたも今、お盆明けの体の重さに戸惑っているなら、それは頑張ってきた証拠だと思います。元気を取り戻すペースは、あなたのままで大丈夫です。少しずつ、生活のリズムを整えていきましょう。

