介護保険の負担は今後どうなる?保険料・給付と負担の議論を整理

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介護保険の負担は今後どうなる?保険料・給付と負担の議論を整理

介護保険の負担は今後どうなるのか、気になっている方は多いでしょう。保険料や自己負担のあり方を決める議論が、いま国の審議会で進んでいます。この記事では、決まっていることと検討中のことを分けて、家族が知っておきたい点を整理します。

介護保険の負担は今後どうなる?保険料も自己負担も見直しを議論中で、まだ決まっていない

介護保険の負担は、大きく2つに分かれます。40歳から払う保険料と、サービスを使うときの自己負担(1〜3割)です。2027年度(令和9年度)から始まる3年間(第10期)に向けて、どちらも見直しが議論されています。

厚生労働省の審議会(社会保障審議会の介護保険部会)は、2026年9月18日の会議でも、保険料のあり方と給付と負担の見直しを議題にしました。ただし、すべて検討の段階です。具体的な金額や範囲は、まだ決まっていません。

いまの保険料はいくら?第9期の全国平均は月6,225円

65歳以上の人が払う保険料を、第1号保険料といいます。この保険料は3年ごとに見直されます。現在の第9期(令和6〜8年度)の全国加重平均は、月額6,225円です。制度が始まった第1期は2,911円でした。令和8年度の見込み額は6,360円とされています。

これは全国の平均です。実際の金額は、お住まいの市区町村や所得段階によって異なります。なお、40〜64歳の人が払う保険料は、医療保険料と一緒に集める別の仕組みです。

保険料で検討されている3つの見直し

保険料で検討されている3つの見直し

介護保険料は今後どう見直されるのか。9月の部会で挙がった論点は、次の3つです。

  • 高所得者の標準乗率(所得段階ごとに基準額へ掛ける倍率)の見直し
  • 課税化に伴う上昇の緩和を含む、国が定める標準段階の見直し
  • 被保険者(保険料を払う人)の負担能力に応じた保険料の設定

いずれも、所得などに応じた負担のあり方を見直す内容です。実際にどう変わるかは、これからの議論しだいです。

自己負担2割の対象は広がる?

サービスを使うときの自己負担は、原則1割です。一定以上の所得があると、2割や3割になります。2割になる目安は、年金収入とその他の合計所得金額が、単身で280万円以上、夫婦で346万円以上です。

2025年12月の部会の意見では、この基準を引き下げる選択肢が示されました。単身は260万円から230万円まで、夫婦は326万円から296万円までです。対象が広がれば、新たに2割になる人が出ます。

急に負担が増えないよう、増える額を月7,000円までにする配慮措置も案に挙がっています。預貯金の額を条件にする案もあります。結論は、2026年度中に出す方針とされています。決定済みではありません。

ほかに話し合われている給付の見直し

ほかに話し合われている給付の見直し

自己負担のほかにも、次のような論点が検討されています。

  • ケアプラン作成の自己負担:現在は自己負担がありません。住宅型有料老人ホームの入居者に限り、自己負担の対象にするかが検討されています
  • 多床室(相部屋)の室料:介護給付費分科会という別の会議で検討が続いています
  • 3割負担の基準:年金収入などで単身340万円以上、夫婦463万円以上という現在の目安が、引き続き検討の対象です

多床室の室料については、2027年度の介護報酬改定、家族に何が変わる?基本の視点でも触れています。

いつ決まる?今後の流れ

現時点で報じられている流れは、次のとおりです。

  1. 2026年秋:介護保険部会で、保険料や給付と負担の議論が続く
  2. 2026年度中:2割負担の範囲などに結論を出す方針
  3. 2027年度(令和9年度):第10期が始まり、見直された内容が反映される

サービスの値段にあたる介護報酬の改定は、別の会議で進んでいます。こちらは2027年1月ごろに内容が示される見込みです。議論の進み方で、時期は前後することがあります。

家族が今のうちにできる3つの準備

まだ決まっていない段階で、不安をふくらませる必要はありません。次の3つだけ、先に済ませておきましょう。

  1. 親の負担割合を確認する:毎年届く介護保険負担割合証で、今は何割かを見ておきます。届く時期や見方は、介護保険負担割合証はいつ届く?届いたら家族がやること2026で解説しています。
  2. 1か月の介護費用を書き出す:サービスの自己負担と保険料を合わせて、月にいくらかかっているかを把握します。
  3. 負担を軽くする制度を知る:高額介護サービス費など、上限を超えた分が戻る仕組みがあります。

情報を確かめるときは、厚生労働省の審議会の資料や、お住まいの市区町村の発表が確実です。案の段階の話が、決定事項のように広まることもあるためです。

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今回の介護保険改正の議論は、まだ途中です。介護保険の負担がどう変わるかは、決まるまで分かりません。決まるまでは、親の今の負担を知ることから始めてみてください。※2026年10月時点の情報です。今後の審議で内容が変わる可能性があります。最新情報は厚生労働省やお住まいの市区町村でご確認ください。

写真:Vitaly Gariev via Unsplash