介護ベッドの選び方|モーター数と搬入経路の確認ポイント

介護ベッドはモーター数と搬入経路、2つの確認で失敗しません

介護ベッドはモーター数と搬入経路、2つの確認で失敗しません

親のために介護ベッドを用意したいけれど、モーター数の違いも搬入の可否もよくわからない。そんなときは「モーター数を要介護度に合わせて選ぶ」「搬入経路を先に採寸する」の2点を押さえれば、機種選びも当日の搬入トラブルも防げます。

モーター数(1〜3モーター)でできることが変わる

モーター数(1〜3モーター)でできることが変わる

介護ベッドは、動く部分の数によって1〜3モーターに分かれます。まずは違いを表で確認しましょう。

モーター数 できること 向いている方
1モーター 寝る面全体の高さ調整のみ 比較的介護度が軽く、起き上がりに支援がいらない方
2モーター 高さ調整+背上げ(背中とひざは連動) 自力で座位を取りにくいが、細かい調整までは不要な方
3モーター 高さ調整+背上げ+ひざ上げを個別操作 床ずれ(じょくそう。長時間同じ姿勢で皮膚が傷むこと)が心配な方、寝ている時間が長い方

レンタル料金の目安は自己負担1割の場合で、1モーター約300〜500円、2モーター約500〜800円、3モーター約800〜1,200円(月額)です。機能が増えるほど費用も上がるため、「今の状態」だけでなく「半年後に介護度が上がった場合」も見据えて選ぶと買い替えの手間を減らせます。

搬入経路は4か所を採寸してから発注する

機種が決まっても、家に入らなければ意味がありません。福祉用具の担当者が下見をしてくれる場合が多いですが、事前に自分でも次の4か所を測っておくと当日慌てません。

  • 玄関:ドアを開けた実測の幅と高さ。ドアノブの出っ張りも要チェック
  • 廊下:直進できる幅があるか。曲がり角がある場合は斜めにしても通せるか
  • エレベーター:扉の幅・高さと、かご内部で向きを変えられる奥行き
  • 寝室:設置スペースに加え、介助のために立てる余白(ベッド片側50cm以上が目安)

マンションの場合はエレベーターの寸法確認が特に重要です。ベッドは分割搬入できる機種が多いため、経路が狭い場合は事前に業者へ伝えておくと、分割可能な機種を提案してもらえることがあります。

介護保険が使えるかどうかは要介護度で決まる

介護保険が使えるかどうかは要介護度で決まる

特殊寝台(介護ベッドの正式名称)のレンタルに介護保険が使えるのは、原則として要介護2以上の方です。要支援1・2、要介護1の方は原則対象外で、レンタルする場合は全額自己負担(機種により月額1万円前後が目安)となります。

ただし、自力での起き上がりや寝返りが難しく、ベッドがないと日常生活に大きな支障が出ると医師の所見やケアマネジャーのケアプランで認められた場合は、「例外給付」という仕組みで要介護1以下でも保険適用になることがあります。該当しそうな場合は、まずケアマネジャーに相談してみてください。

選ぶ前に確認したい3つのこと

選ぶ前に確認したい3つのこと

最後に、契約前のチェックポイントを整理します。

  1. 親の要介護度と、床ずれリスクの有無(3モーターが必要かどうかの目安)
  2. 玄関・廊下・エレベーター・寝室の実測寸法
  3. 要介護度が要介護2未満の場合、例外給付の対象になりそうか、ケアマネジャーへ事前相談

この3つを事前に確認しておけば、機種選びで迷う時間も、搬入当日に「入らない」と慌てる事態も減らせます。福祉用具専門相談員への相談は無料であることが多いので、迷ったときは一人で抱え込まず、早めに問い合わせてみましょう。

※制度や料金の目安は2026年8月時点の情報です。最新の適用条件・自治体独自の助成は、担当のケアマネジャーまたは福祉用具事業者にご確認ください。