GWの帰省で、ふと気づいてしまいました。母の背中が、去年より小さくなっていると。
「老けたな」と思った瞬間、何も言えなくなって。帰りの新幹線でずっと、スマホで「遠距離介護 何から始める」と検索していました。
遠距離介護は、気づいた日から始まる
準備ができてから始まるものじゃない、というのが今の正直な気持ちです。あの日から、否応なく始まっていました。
「まだ大丈夫」が崩れた朝
母は一人暮らし。私は新幹線で2時間の距離に住んでいます。年に数回しか帰れないし、その間はLINEで「元気だよ」と言い合っていました。
でも今年のGWは違いました。冷蔵庫を開けたら賞味期限切れのものが並んでいて、風呂場の手すりにはタオルが絡まったまま。台所に立つ母の後ろ姿が、なんとなく頼りなく見えました。
「まだ大丈夫」という言葉が、そのまま信じられないと気づいた瞬間でした。
最初にした電話
帰宅後、何をすればいいのかわからなくて、とにかく母の住む市の「地域包括支援センター」に電話しました。
こんなに丁寧に話を聞いてもらえるとは思っていませんでした。「まだ要介護ではないかもしれないけど、一度アセスメントを受けてみましょう」と言ってもらえて、少し肩の荷が下りた気がしました。
遠くに住んでいても電話一本で動いてもらえる。それだけで「一人じゃない」と思えました。
要介護認定と、ケアマネジャー
その後、母は要介護1の認定を受けました。ケアマネジャーさんと初めて話したのは、私が帰省したタイミングで三者で会ったとき。
「週に何回来られますか?」と聞かれて、「月に1回が限界です」と正直に言いました。恥ずかしかったけど、隠しても仕方なかった。ケアマネさんはそれを責めることなく、「では電話やビデオ通話で状況を共有しましょう」と提案してくれました。
遠くからでも見守りたくて、スマホで映像を確認できる見守りカメラを設置しました。母もスマホの操作に慣れていたので、思ったよりスムーズでした。
遠距離介護で決めた3つのこと
今、自分なりに決めていることが3つあります。
一つは、「毎週1回は電話する」こと。長くなくていい。「元気?」「うん、元気」のやりとりだけでも、変化に気づくきっかけになります。
二つ目は、「現地の人を信頼する」こと。ケアマネさん、ヘルパーさん、かかりつけ医。自分が全部管理しようとしない、という覚悟です。
三つ目は、「できないことを責めない」こと。毎週帰れない。仕事を辞められない。それは事実で、責める必要はない。できる範囲でやる、と決めました。
母がトイレに行くのに時間がかかると聞いて、ワイヤレスコールボタンを試しています。呼ぶのを遠慮する人には、押すだけで助けを呼べる道具が向いているかもしれません。
次の帰省まで

今も、母のことを考えると不安になる夜があります。でも「完璧な介護」なんてものはなくて、遠くからでもできることを積み重ねるしかない、と思うようになりました。
もしかしたら、あなたもGWの帰省で同じようなことを感じた一人かもしれません。気づいた日から、少しずつ動き始めればいい。あなたのペースで、できることから始めてください。
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