
お彼岸が近づくと、実家に帰るべきか迷う方は多いのではないでしょうか。仕事や家庭がある中で、遠く離れた親のもとへどのくらいの頻度で帰ればよいのか、はっきりした基準がなくて悩みますよね。この記事では、遠距離介護におけるお彼岸帰省のタイミングと頻度の目安、負担を減らす工夫をまとめます。
遠距離介護のお彼岸帰省は、親の状態に合わせた頻度を決めておくと迷いが減ります

結論からお伝えすると、帰省の頻度に「正解の回数」はありません。ただし、親の心身の状態を3段階でとらえると、目安が立てやすくなります。比較的元気で身の回りのことが自分でできる段階なら、月1回程度でも十分に様子を見られます。要介護度が上がり、通院や買い物に手助けが必要な段階では、2週間に1回ほどのペースが安心です。認知症の症状が進んでいたり、体調が不安定だったりする段階では、毎週末の帰省が現実的な目安になります。お彼岸のように季節の節目は、この頻度を見直すきっかけとしてちょうどよいタイミングです。
お彼岸に帰る意味は「墓参り」だけではありません

お彼岸の帰省というと、お墓参りが目的だと思われがちです。しかし遠距離介護をしている方にとっては、それ以上に「親の暮らしぶりを直接確認する」貴重な機会になります。冷蔵庫の中身や部屋の片付き具合、体重の変化など、電話では気づきにくいサインは、実際に顔を合わせてはじめて見えてくるものです。年に数回しか帰れない場合でも、お彼岸・お盆・年末年始のように行事のタイミングに合わせておくと、家族の予定も立てやすくなります。
交通費と休みの負担を減らす工夫を知っておきましょう
帰省を重ねるほど、交通費と休暇の確保が悩みの種になります。仮に往復1万円の帰省を月2回続けると、年間で24万円ほどの出費になる計算です。負担を減らす工夫として、次のようなものがあります。
- 勤務先の介護休暇・介護休業制度を確認し、有給休暇と使い分ける
- 航空会社によっては、要介護認定などを条件に運賃が割り引かれる制度を設けている場合があるため、利用条件を各社に確認する
- 早期購入割引やLCCなど、交通費そのものを抑えられる選択肢を組み合わせる
制度の有無や条件は勤務先や交通機関によって異なりますので、最新の情報はそれぞれの窓口でご確認ください。
帰れないお彼岸は、電話とケアマネジャーとの連携で補いましょう

仕事の都合でどうしても帰れないお彼岸もあると思います。そのようなときは、電話やビデオ通話で親の声や表情を確認するだけでも、変化に気づける可能性があります。あわせて、担当のケアマネジャーに「最近の様子で気になる点はないか」を聞いておくと安心です。
帰省できないときこそ、ケアマネジャーとの情報共有を大切にしてください。ご家族が見ていない普段の生活の様子を、私たちケアマネジャーは訪問やサービス事業者からの報告で把握しています。気になることがあれば遠慮なく電話でご相談いただければ、次の担当者会議で状況を整理してお伝えします。
電話とケアマネジャーへの確認を組み合わせておけば、帰省できない年があっても「様子がまったくわからない」という不安を減らせます。
電話やビデオ通話に加えて、見守りカメラを1台置いておくと、離れていても部屋の様子や生活リズムをさりげなく確認できます。プライバシーに配慮しながら使える機種を選べば、親御さんの負担も少なく済みます。見守りカメラをAmazonで探す
関連記事・もっと詳しく知りたい方へ

帰省をきっかけに親の介護が本格的に始まりそうな方は、遠距離介護の始め方を網羅した記事もあわせてご覧ください。
この記事は「帰省後に気づく、親の遠距離介護の始め方」の関連記事です。遠距離介護全体の流れを知りたい方は、そちらもご覧ください。
帰省のたびに気づいたこと(冷蔵庫の中身、体重の変化、部屋の様子など)は、介護記録ノートに書き留めておくと、次に帰るまでの変化を比較しやすくなります。ケアマネジャーとの情報共有にも役立ちます。介護記録ノートをAmazonで探す
お彼岸の帰省は、頻度の正解を探すよりも「今の親の状態に合っているか」を基準に見直すことが大切です。無理のないペースを見つけて、次の帰省の予定を立ててみてください。

