遠距離介護の年末年始帰省|早め準備チェックリスト

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遠距離介護の年末年始帰省は「早め準備」で結果が変わります

遠距離介護の年末年始帰省は「早め準備」で結果が変わります

遠距離介護をしているなら、年末年始の帰省に向けて早め準備を進め、親の様子を確認し、必要な手続きも済ませたいと考えるでしょう。ですが役所や相談窓口は長く休みに入るため、帰省してから考えるのでは間に合いません。帰省前・帰省中・帰省後の3段階に分けて準備を進めることが、限られた滞在日数で成果を出すコツです。せっかくの帰省を、あわただしく終わらせないためにも、今のうちに流れをつかんでおきましょう。

なぜ年末年始の帰省は「事前準備」が必須なのか

なぜ年末年始の帰省は「事前準備」が必須なのか

地域包括支援センター(高齢者の介護や生活の相談を受ける公的な窓口)や市区町村の役所は、年末年始におよそ6日から9日ほど休業するのが一般的です。※最新情報は各自治体にご確認ください。帰省してから「相談したいことがある」と気づいても、窓口が閉まっていれば動けません。年明けまで問題を持ち越すと、介護度(介護がどれだけ必要かを示す区分)の変化や体調の異変への対応が遅れてしまう恐れがあります。実際、年始は相談の予約が集中しやすく、希望する日になかなか予約が取れないという声も少なくありません。だからこそ、帰省する前に一度連絡を入れておくことが、後の動きやすさにつながります。

帰省前にやること:チケット手配と相談予約のスケジュール例

年末年始の帰省チケットは、11月中に手配しておくと選択肢が広がります。あわせて12月上旬までに地域包括支援センターやケアマネジャー(介護の計画を立てる専門職)へ連絡を入れておきましょう。休業期間や、休みに入る前に相談できる最終日を、あらかじめ確認しておくことが大切です。事前に一報を入れておくだけで、帰省中に相談できる時間を確保しやすくなります。すでに担当のケアマネジャーがいる場合は、帰省の日程と滞在日数を伝え、面談を希望する日をあらかじめ相談しておくと調整がスムーズです。まだ相談先が決まっていない場合は、実家の住所を管轄する地域包括支援センターを、早めに調べておきましょう。

帰省中にやること:限られた滞在日数のタスク配分

3〜4日ほどの滞在なら、日ごとに役割を分けておくと動きやすくなります。到着してすぐに手続きへ動くのではなく、まずは親の様子を落ち着いて確認する時間を作ることがポイントです。あらかじめ大まかな配分を決めておくだけで、限られた日数でも慌てずに動けます。

  • 初日:親の体調や暮らしぶりなど、状況を確認する日にする
  • 中日:地域包括支援センターやケアマネジャーへの相談、手続きを行う日にする
  • 最終日:気づいたことや相談内容を記録に整理する日にする

短時間で親の変化に気づくチェックリスト

短時間で親の変化に気づくチェックリスト

滞在する時間が短くても、次の点を意識して見ておくと、変化に気づきやすくなります。ふだんの帰省スケジュールに、これらの確認を組み込んでおくと、うっかりした見落としを減らせます。

  • 薬の残数や飲み忘れがないか、服薬管理の状況を確認する
  • 冷蔵庫の中身に賞味期限切れや偏りがないかを確認する
  • 郵便物がたまっていたり、未開封のままになっていないかを確認する
  • 歩き方や会話の様子など、介護度の変化につながるサインがないかを確認する

年内に一報を入れておくと、年明けの動きが変わります

【山本利也(ケアマネージャー)からのひとこと】

年末年始は窓口が閉まる前に、地域包括支援センターやケアマネジャーへ一報だけでも入れておくと安心です。現場でも、12月中に連絡をもらえたご家族は、年明け1週間以内にサービス調整が進んだ例が多くあります。逆に相談が1月にずれ込むと、担当者の予定が埋まっており、2週間以上待つこともあります。数分の電話が、年明けの動きの速さを大きく左右します。※個人の経験に基づく一例です。

帰省後にやること:記録を残し次回につなげる

帰省中に気づいた変化や相談した内容は、メモやメッセージアプリを使って家族に共有しておきましょう。誰が見ても分かるように、日付と気づいた内容を簡単にまとめておくと、あとから振り返りやすくなります。ケアマネジャーにも、気づいた点をあわせて伝えておくと、ふだんの見守りに反映してもらいやすくなります。次回の帰省スケジュールをあらかじめ決めておくと、次に確認すべきことも整理しやすくなります。近くに住む家族や地域の見守りサービスとも連携し、帰省と帰省のあいだも様子を把握できる体制を、少しずつ整えておくと安心です。

年末年始の帰省を次の介護準備につなげるために

年末年始の帰省を次の介護準備につなげるために

年末年始は窓口が休みに入るため、帰省してから考えるのでは間に合いません。帰省する前に連絡と予約を済ませ、帰省中は日ごとに役割を分けて動き、帰省したあとは記録を家族やケアマネジャーと共有する。この3段階を意識するだけで、限られた滞在日数でも、着実に準備を進めていけます。次の帰省までの見守り体制を整えておけば、年に数回の帰省でも、安心して親の暮らしを支えられるはずです。

このテーマ全体を知りたい方は→GW帰省で気づいた親の老い、遠距離介護の始め方