
また今年も秋がきました。離れて暮らす親のインフルエンザ予防接種、今年はどう段取ればいいのか頭を悩ませていませんか。予診票の確認から予約の相談、付き添いの要不要まで、遠距離介護でもできる整理の仕方をまとめました。
秋の予防接種、遠距離介護でも慌てない段取り3ステップ

結論からお伝えすると、整理のコツは3つです。①予診票が届いているか確認する、②予約は代わりにできないか相談する、③付き添いが本当に必要かを見極める。この順で確認すると、遠距離介護でも慌てずに済みます。毎回帰省して付き添わなければいけないわけではありません。まずは全体の流れをつかんでおきましょう。
予診票はいつ届く?届かない時の確認先

高齢者インフルエンザの予防接種(法律で決められた「定期接種」として自治体が実施する例が多いもの)は、多くの自治体で対象者の自宅に予診票が郵送される仕組みになっています。ただし、案内はがきに予診票が同封されない自治体もあるため、届いた封筒の中身は親自身に確認してもらうと安心です。もし「届いていない」「なくした」という場合は、住んでいる自治体の担当窓口(高齢福祉課や健康推進課など)に問い合わせましょう。再発行やダウンロードで対応できることが多いです。また、住民票のある自治体以外の医療機関で接種を受けたい場合は、別途手続きが必要になることがあるため、早めの確認をおすすめします。
高齢者インフルエンザ予防接種、秋のいつ頃が目安?
高齢者インフルエンザの定期接種は、多くの自治体で10月頃から翌年1月頃までの期間に実施される例が多いようです(自治体によって開始・終了時期は異なります)。対象年齢は「接種日時点で65歳以上」としている自治体が一般的ですが、こちらも条件が細かく分かれることがあるため、案内文で確認してください。自己負担額も自治体ごとに差があります。季節性インフルエンザは例年1〜3月頃に流行のピークを迎えるとされます。接種後に効果が出るまで約2週間、効果が続く期間は数ヶ月程度といわれているため、流行が本格化する前の10〜12月頃に済ませておくと安心です。
予約の電話、遠方から代わりにできること
予診票が届いたら、まずは電話で「予約した?」と一声かけるだけでも、親の状況を把握するきっかけになります。本人が電話予約を苦手にしている場合は、かかりつけ医の医療機関に「家族が代わりに予約の連絡をしてもよいか」を相談してみましょう。対応できるかどうかは医療機関の運用次第ですが、快く応じてくれるところも少なくありません。最近はオンライン診療サービスの中に、家族が離れた場所から診察に同席できる「付添い者用URL」を発行できる仕組みを用意しているところもあります。予防接種そのものはオンラインで完結しませんが、事前の体調相談などに活用できる場合があります。
予防接種の予約日や体調の変化を、離れて暮らす家族みんなで共有できるようにしておくと、急な連絡にも慌てずに対応できます。通院歴や服薬情報を1冊にまとめておける医療情報共有ノートを常備しておくご家庭も多いようです。医療情報共有ノートをAmazonで探す
付き添いは必要?判断の目安

付き添いが必要かどうかは、次の3点を目安に考えるとよいでしょう。①一人で受付や問診票の記入ができるか、②物忘れなど認知面の不安がないか、③自宅から医療機関までの移動に負担がないか、の3つです。普段から一人で通院できている親であれば、無理に帰省の予定を合わせなくても問題ないケースが多いです。一方で、認知症状が気になる、足腰が弱ってきた、といった様子があれば、付き添いを検討したほうが安心です。どうしても都合がつかない場合は、病院への付き添いを代行してくれる自費サービス(予約・通院・当日の報告までを任せられる例があります)を利用する方法もあります。近くに住む親族やご近所、訪問介護のスタッフに、接種前後だけ様子を見てもらうよう頼んでおくケースもあります。
誰に相談すればいい?地域包括支援センターの使い方
「そもそも誰に相談すればいいのかわからない」というときは、親が住んでいる地域を管轄する地域包括支援センター(高齢者の暮らしを支える相談窓口で、中学校区に1つ程度の目安で設置されています)に連絡してみましょう。要介護認定を受けていなくても、予防的な相談として利用できるのが特徴です。ただし、地域包括支援センターは予約の代行や付き添いそのものを保証してくれる窓口ではなく、あくまで相談や関係機関との調整役という位置づけです。「こういう事情で困っている」と伝えれば、地域の医療機関や利用できるサービスの情報を教えてもらえることがあります。
接種当日〜数日、遠方から見守るコツ
予防接種の重大な副反応は、接種後30分以内に起こることが多いとされ、多くの医療機関では院内でしばらく様子を見る時間を設けています。持病のある高齢者は副反応のリスクにも留意が必要とされ、認知症状がある場合は接種を受けるかどうかを家族やかかりつけ医が慎重に判断する必要があるといわれています。心配な症状が出た場合の相談先は、まず接種を受けた医療機関、または自治体の窓口です。遠方にいる場合は、接種当日の夜と翌日の2回、電話で体調を確認するだけでも、変化に気づきやすくなります。
接種後の体調確認は、電話越しでも「今何度?」とすぐ答えてもらえると安心材料になります。数秒で計測できる非接触体温計を親御さんの手元に置いておくと、日々の見守りがしやすくなります。非接触体温計をAmazonで探す
関連記事・もっと詳しく知りたい方へ

これから遠距離介護を始める方は、GWに帰省した子が気づく遠距離介護のはじめ方もあわせてご覧ください。

