ダブルケアの相談はどこへ?最初に連絡すべき3つの窓口

並んで道を歩く2人—ダブルケア相談 ダブルケア(介護×育児)

ダブルケア 相談 子供を抱えながら電話する40代女性と背景の高齢者

「子どもの送り迎えをしながら、親のデイサービスの手配もしなければいけない。でも、誰に相談すればいいのかわからない」

そんな状態のことを「ダブルケア」と言います。育児と介護を同時に担うダブルケアラーの約80%が30〜40代です。ダブルケアの相談先がわからず、一人で抱え込んでいる方はとても多いのですが、まず連絡先を知るだけで状況は動き出します。この記事では、最初に相談すべき窓口の優先順位と、初回相談前に準備しておくことをまとめました。

ダブルケアの相談は「地域包括支援センター」から始めるのが正解です

介護側の窓口である地域包括支援センターを、最初の相談先にすることをおすすめします。地域包括は介護だけでなく生活全般の困りごとを受け付けているため、「育児と介護が重なっている」と伝えると、育児側の窓口も案内してもらえることが多いからです。

ダブルケアとは:40代に最も多い「育児と介護の同時進行」

ダブルケアとは、子育てと親の介護を同時期に担う状態を指します。内閣府の調査では、日本全国でダブルケアを担う人口は約25万人(2016年時点)で、そのうち40〜44歳が全体の27.1%と最も多い年代です。

仕事の責任が重くなる40代に、子育てと介護が重なる「人生の交差点」がやってきます。育児と介護の両方を一人で抱えていると感じている方は、決して珍しいケースではありません。ダブルケアラー向けの支援制度と相談窓口は、少しずつ整備が進んでいます。

まず「地域包括支援センター」に電話する理由

地域包括支援センターは、65歳以上の高齢者とその家族を支援するために各市区町村が設置している相談窓口です。要介護認定の申請方法・介護保険サービスの調整・ケアマネジャーの紹介など、介護側の困りごとはひと通り相談できます。

ダブルケアの場合は「育児との両立で困っている」と最初に伝えてください。それを聞いた上で、育児側の窓口や地域のサービスを案内してもらえます。電話番号は「(お住まいの市区町村名)地域包括支援センター」で検索するか、市区町村の介護保険担当窓口に問い合わせると教えてもらえます。

【山本利也(ケアマネージャー)からのひとこと】

ダブルケアのご家族が地域包括に相談にいらっしゃるケースは、ここ数年でかなり増えました。「育児の話まで持ち込んでいいのか」と遠慮される方も多いのですが、全く問題ありません。「介護と育児が同時に重なっている」とひと言伝えていただくと、こちらも状況を理解した上で動けます。窓口によっては育児側の担当者に同席してもらえることもあります。まず電話一本から、ご遠慮なくどうぞ。

「子ども家庭支援センター」には育児側で別途相談する

育児に関する支援(一時預かり・育児相談・保育所案内など)は、地域包括支援センターではなく、子ども家庭支援センター(自治体によって名称が異なります)が担当します。地域包括での介護相談と並行して、こちらにも「育児と介護が重なっていて負担が大きい」と伝えてみましょう。

窓口 主な対応範囲 相談例
地域包括支援センター 介護全般 要介護認定・サービス調整・ケアマネ紹介
子ども家庭支援センター 育児全般 一時預かり・育児相談・子育てサービス
ダブルケア専門窓口(一部自治体) 介護+育児 両方をワンストップで相談

自治体によっては「ダブルケア専門窓口」がある

堺市・横浜市など一部の自治体では、介護と育児の両方をワンストップで相談できる「ダブルケア相談窓口」が設置されています。専門窓口があれば、二か所に連絡する手間が省けます。

確認方法は「(お住まいの市区町村名) ダブルケア 相談」でインターネット検索するのが最も手軽です。専門窓口が見つからなかった場合は、地域包括支援センターを出発点にすれば、担当者が適切な窓口につないでくれます。

初回相談の前に準備しておくこと

相談をスムーズに進めるために、以下の情報を事前にメモしておくと、窓口側も動きやすくなります。

  • 介護が必要な家族の年齢・状況(要介護認定を受けているか)
  • 現在利用している介護サービスとその頻度
  • 子どもの年齢と保育・学校の状況
  • 自分自身の就労状況(フルタイム・パート・在宅など)
  • 今一番つらいこと・困っていることを1〜2文でまとめる

「何から話せばいいかわからない」という場合は「ダブルケアで困っています」とひと言伝えるだけでも大丈夫です。窓口のスタッフが質問を通じて状況を整理してくれます。

相談の内容を記録しておくと、複数の窓口に同じ説明をしなくて済みます。日々の介護・育児の状況を書き留められるノートを一冊用意しておくと便利です。介護日誌・記録ノートをAmazonで見る

同じ立場の人とつながる「ダブルケアカフェ」という選択肢

公的窓口への相談と並行して、ダブルケアラー同士が集まる「ダブルケアカフェ」も活用してみてください。NPO団体が主催することが多く、専門家のアドバイスを受けられる会もあります。ワンオペで育児と介護を抱えている方が、同じ立場の人の話を聞くだけで気持ちが軽くなることも少なくありません。

「(お住まいの地域名) ダブルケアカフェ」で検索するか、地域包括支援センターや子ども家庭支援センターに「ダブルケアの集まりはありますか?」と聞いてみるのがおすすめです。

ダブルケアの相談は「地域包括支援センター→子ども家庭支援センター→専門窓口(あれば)」の順で進めるのが基本です。まず地域包括に電話し、育児と介護が重なっている状況をひと言伝えてください。相談前に現状を簡単にメモしておくと、話がスムーズになります。一人で抱え込まず、まず電話一本から動き出してみてください。

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