
お盆にショートステイの予約を取りたい。でも、もう間に合うのか不安。そんなあなたに、2026年お盆の預け先確保の動き方と、満室だった時の代替手段4つを解説します。
お盆のショートステイ予約、答えは「今日ケアマネに電話」
2026年のお盆は8月13日〜16日。ショートステイ(短期入所生活介護)の予約受付は3ヶ月前開始の施設が多く、お盆分はすでに受付が始まっています。
つまり6月の今は「まだ間に合う可能性があるが、今すぐ動くべき最終局面」です。受付時期は施設ごとに異なるため「6月が期限」ではありませんが、人気施設から順に埋まっていくのは確実です。
やることはシンプルです。今日、ケアマネジャー(介護の計画を立てる専門職)に電話する。満室と言われたらキャンセル待ちに登録し、同時に代替手段の検討も始める。この記事では、その具体的な手順を順番に説明します。
ショートステイの予約はいつから?受付開始は3ヶ月前が多数派
ショートステイの申込受付は、利用日の3ヶ月前から開始する施設が多数派です。お盆・年末年始・GW(ゴールデンウィーク)は希望者が集中するため、繁忙期は「予約開始日の朝一番にケアマネが施設に電話する」という実態もあるほどです。
2026年のお盆(8月13日〜16日)から逆算すると、3ヶ月前は5月中旬。つまり受付ピークはすでに過ぎつつあり、1〜2ヶ月前には予約しないと取れない施設がほとんどです。
今からのタイムラインを整理すると、次のようになります。
- 6月(今):確保の最終局面。今日ケアマネに連絡し、空き照会を依頼する
- 7月:満室ならキャンセル待ちを継続しつつ、代替手段を並行して押さえる
- 8月上旬:持ち物・送迎時間など最終確認。直前キャンセルの連絡にもすぐ動けるようにしておく
諦めるのも先送りするのも早すぎます。動くのは今日です。
予約はケアマネジャー経由が鉄則|申し込みの流れ
ショートステイは、家族が施設に直接電話して取るものではありません。ケアプラン(介護サービスの利用計画)に組み込む必要があるため、ケアマネジャー経由の申し込みが鉄則です。流れは次の3ステップです。
- ケアマネに希望日と希望施設を伝える。「8月13日から16日まで、できればいつもの○○苑で」と具体的に
- ケアマネが空き状況を照会し、予約する。本人の状態に合う施設かどうかも判断してくれます
- 満室ならキャンセル待ちに登録する。「空いたらすぐ連絡がほしい」と明確に依頼しましょう
取りやすくするコツは2つ。お気に入りの施設を複数持つこと(1ヶ所に絞ると満室時に手詰まり)と、普段から月1回など定期利用しておくことです。施設側も顔なじみの利用者の枠は確保しやすいのです。
なお、初めて使う施設は見学・契約・健康状態の確認に時間がかかります。初回利用なら、なおさら早めに動いてください。ケアマネへの相談の仕方はケアマネジャーとの付き合い方7つのコツも参考になります。
お盆のショートステイ費用はいくら?1泊2日の実額目安
気になる費用ですが、お盆だからといって割増料金はありません。混み合うだけで、料金は通常期と同じです。
費用は「介護保険が適用される基本料金」と「全額自己負担の実費」の2階建てです。
- 基本料金:要介護度と部屋タイプで決まり、自己負担は1〜3割。例えば要介護3・併設型の従来型個室なら1日745単位(2024年度改定後の単価。2026年6月現在有効)
- 滞在費:1日3,000〜5,000円程度(全額自己負担)
- 食費:朝食600〜700円、昼・夕食は各800円程度
- 日用品代など:施設により異なります
合計すると、要介護3・1割負担なら1泊2日で4,000〜10,000円程度が目安です。お盆の4泊なら、ざっくり1〜2万円台です。
※1単位≒10円ですが、地域区分により10〜11.40円と幅があります。自己負担割合(1〜3割)や施設の加算でも変わるため、正確な金額はケアマネか施設に確認してください。
なお、予約が取れたら次は持ち物の準備です。施設では衣類や持ち物の紛失・取り違えが起きやすいため、すべての持ち物への名前つけが必須になります。アイロン不要で衣類のタグに貼るだけのお名前シールを用意しておくと、直前にあわてずに済みます。シャチハタ 布に貼れる お名前シールをAmazonで見る
ショートステイが取れない時の代替手段4つを比較
「全部満室でした」と言われても、打つ手はまだ4つあります。
①キャンセル待ち登録。満室でも必ず登録します。お盆前は家族側の予定変更によるキャンセルが意外と出ます。
②複数施設への併願・日割り分散。4泊を1ヶ所で取れなくても、前半2泊をA施設、後半2泊をB施設と分ければ確保できることがあります。
③お泊まりデイサービス。日中のデイサービスにそのまま宿泊する形態です。宿泊部分は介護保険適用外で全額自費ですが、そのぶん予約が取りやすいのが利点です。
④緊急ショートステイ。介護者の急病や著しい心身疲労などで在宅介護が困難な場合、ケアマネが空床(空きベッド)のある事業所を探してマッチングする仕組みです。自治体独自の緊急ショートステイ事業もあるため、地域包括支援センター(高齢者の総合相談窓口)にも確認してみてください。
| 代替手段 | 取りやすさ | 費用 | 保険適用 |
|---|---|---|---|
| ①キャンセル待ち | 運次第 | 通常と同じ | あり |
| ②複数施設に分散 | 中 | 通常と同じ | あり |
| ③お泊まりデイ | 高い | 宿泊分は全額自費 | 宿泊はなし |
| ④緊急ショート | 条件次第 | 通常と同じ | あり |
【山本利也(ケアマネジャー)からのひとこと】
施設のケアマネとして言うと、「満室です」は最終回答ではありません。お盆前の1〜2週間は、家族の予定変更によるキャンセルが実際に出ます。私の施設でも、盆直前に2〜3床動く年が珍しくありません。コツは、ケアマネに「キャンセル待ち登録」と「複数施設への併願」を同時に依頼すること。1ヶ所の返事を待つより、私たちケアマネ側もずっと動きやすくなります。諦めずに声をかけてください。
キャンセル待ちとお泊まりデイサービスの使い分け
おすすめは二段構えです。本命はキャンセル待ち(介護保険が使えて安い)、保険としてお泊まりデイを仮押さえしておきます。
お盆直前の1〜2週間は、帰省の中止や本人の体調変化などでキャンセルが動きやすい時期です。ケアマネには「キャンセルが出たら、すぐ連絡をください」と明確に伝えておきましょう。
一方、お泊まりデイには注意点もあります。宿泊は全額自費で、設備や夜間の人員体制は施設差が大きいのが実情です。仮押さえの段階で、宿泊費と夜間の見守り体制は必ず確認してください。本命が取れたら、お泊まりデイは早めにキャンセルの連絡を入れるのがマナーです。
初めての施設や複数の施設に預ける場合は、本人の普段の様子・服薬・食事の注意点をまとめた連絡ノートを持たせると、施設側のケアが格段にスムーズになります。在宅介護向けに項目が整理された連絡ノートなら、書き写すだけで引き継ぎ資料になります。在宅介護「ほほえみ連絡ノート」をAmazonで見る
親を預けて休むのは「投資」|レスパイトケアという考え方
「自分が休むために親を預けていいのか」。そう感じているなら、知ってほしい言葉があります。レスパイトケア(介護者が一時的に介護から離れて休むためのケア)です。
休むことはサボりではなく、介護を続けるための必要条件であり、投資です。介護者が元気でいることは、結果的に親本人にとっても良いことが圧倒的に多い。多くの専門家が一致して言うことです。
お盆に数日の休息を取り、夏の帰省や家族の時間にあてる。それは介護を長く続けるための、正当な選択です。夏の帰省と介護の両立や、介護を一人で抱え込まない工夫も合わせて読んでみてください。
関連記事・もっと詳しく知りたい方へ
ショートステイ以外にも、介護者の負担を軽くする制度はたくさんあります。介護で使える制度10選で全体像を確認しておくと、次の打ち手が見えてきます。
まずは今日、ケアマネに電話を1本。お盆の予約確保は、そこから始まります。

